紅一点×SnowMan⑩ (ページ40)

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side FUKAZAWA ページ40

初めての有観客ライブが始まった。

横アリにこうして戻ってこられたこと、
去年はお客さんがいない中でのライブだったから、
こうしてファンの目の前でライブできることは嬉しい。

気づいたら3日目の最終公演になっていて。
連日、いろんな人が見学に来ている。

夜公演はなにわ男子が見学に来た。
挨拶に来たのだが、楽屋がうるさい。

大西『Aちゃん。化粧品のことなんやけど。』

大橋『A！これ来月発売のCD！』

高橋『Aちゃん〜。デビュー祝いでご飯連れてってやー。』

西畑『今度、廉と正門と飲みに行きましょ。』

長尾『今日もほんまに綺麗なんやけど。』

道枝『演技のことで教えて欲しいです。』

向『お前らほんまにうるさいねん。ここ、俺達の楽屋やで。』

なにわのメンバーがAに
たたみかけて話しかけてる。

その様子を見て康二がつっこんでいるのは
いつものことだ。

高杉『あの、、、。』

「え？」

騒がしい楽屋に見覚えのない人が現れた。

高『松雪さん、いますか？』

かなりかっこいい人だ。
見覚えがあるんだけど、思い出せない。

「あー。いますよ。ちょっと今後輩に囲まれてるんですけど。」

高『あ、それなら大丈夫です。これ渡してもらえますか？』

「え？挨拶とかいいですか？」

高『大丈夫です。ありがとうございます。』

俺に紙袋を預けてその人は去ってしまった。

中にはおそらく人数分以上のお菓子が入っている。

これ、、、。
変なもの入ってたりしないよな？

見た感じは真面目そうな青年だったけど。
一応確認するか。

「おーい。A。」

A『ん？』

「これ、高杉さんって人から預かったんだけど。」

A『ああ！聞いてる。来てたの？教えてよ。』

「いや、囲まれてるって言ったら大丈夫って言われたから。」

大橋『うわっ。これめっちゃおいしいやつ。』

A『そうなの？みんなで食べよっか。多分スタッフさんの分もあるし。』