紅一点×SnowMan⑩ (ページ32)

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「確かに。でもすごく良い人なんだよ。同世代だけど頑張っていて尊敬する。」

佐『ちなみに誰なのー？』

「俳優の高杉真宙くん。」

深『あー。聞いたことあるかも。』

雅『かなり人気の俳優さんじゃない。』

あらー。新たなロマンス？
なんて雅がキャーキャー騒いでるけどそれは無視する。

そんな話をしていたら撮影の時間になった。

終わったら即移動して打ち合わせを行い。
ドル誌では9人みんな揃っての撮影をおこなった。

終わるとちょうど20時で。
LINEを見たら高杉くんからで。

向こうもちょうど仕事が終わったタイミングみたいだ。

LINE打つより、電話のほうが早いな。
私は少しみんなの輪から離れて電話をかける。

高『あっ。もしもし。』

「もしもし。お疲れ様。」

高『そちらこそ。今どこにいるの？』

「んーとね。青山のスタジオ。」

高『あー、俺はTBSにいるから、、、。場所どうしようかなー。今日思ったより合間がなくて、全然考えられてなくて。俺が誘ったのにごめんね？』

電話越しでうーんと考えてる様子の
彼の姿を想像したらクスッと笑ってしまった。

高『え？』

「いや、なんか面白いなって。」

高『何それ。』

「私、車で来てるんだよね。だからそっちまで車で行こうか？それまでに場所考えてくれたら嬉しい。」

高『分かった。わざわざありがとね。』

「ううん。また到着時間分かったら連絡するね。」

電話を切って、みんなのところに戻る。

みんなこれで仕事が終わりみたいで、
食事に行く人や彼女と予定がある人など色々みたいだ。

向『A〜。誰と電話してたん？』

「んー。友達。」

向『そうなんや。今からめめとご飯行くんやけどどう？』

「ごめん。その友達とご飯行くんだ。」

向『そうなんや。しゃーないな。』

康ちゃんが眉を下げて残念そうな顔をしている。

申し訳ないなと思いつつ、
高杉くんとの予定が先だったからな。

深『ひょっとして高杉くん？』

目『、、、高杉？』

私はふっかさんの質問には回答せず、
微笑んでその場を後にした。

いつものように車に乗り込み、
TBSに向けて車を走らせた。