紅一点×SnowMan⑩ (ページ30)

今日:519 hit、昨日:1,450 hit、合計:67,313 hit

★ ページ30

「ちなみに学部はどうやって決めたの？」

A『あー、それはね。メディアに関する勉強ができるかどうかかな。本当は早稲田の政治経済学部に行きたかったんだけど、流石に落ちちゃって。同じくメディアに関する勉強ができる文化構想学部に併願していたら受かったって感じ。他の大学も受けていたけど、どこもメディアに関するコースがあるところだったよ。』

阿『へー。そうだったんだ。』

いつの間にかAちゃんの隣に
阿部ちゃんが座ってる。

「うわっ。びっくりした。いつからいたの？」

阿『んー。Aが通信をおすすめしたあたりから。』

てことは結構聞いていたんだ。

A『私より阿部ちゃんの方が参考になりそうだけどな。』

阿『俺は理系だからなー。参考になんのかな。』

A『これから受験校選んだりするならスケジュール的には同じ感じじゃない？私は通信だったから3年くらい受験勉強の準備してたし。』

「え？そんな早くから志望校決めてたの？」

まさかの話にびっくりした。

だから仕事もかなり忙しかったはずなのに、
現役で合格したのかな？

A『うん。ずっと大学には興味あったんだよね。で、調べてくうちに行きたいなって。』

阿『いやー。すごいね。』

「本当尊敬する。ダンスも歌も演技もできて、勉強もできるとかさ。完璧すぎない？」

そう言って褒めたら、
少しだけ顔が暗くなるAちゃん。

A『逆にそれだけだよ。人間としてはただの欠陥。』

「え？」

A『ううん。なんでもない。』

深『おーい。次ラウールとAの撮影だって。』

あまりにも闇深い目をしたAちゃんに
声をかけようとしたらふっかさんに呼ばれてしまう。

俺はそれ以上、Aちゃんとこの話すことなく、
撮影場所に向かった。