めめの妹６ (ページ11)

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渡辺「実はさ？ほら、あったじゃん卒業旅行の動画。この間なんとなく見てたの。そしたら、Aがさ？楽しそうって。それなら、涼太の誕生会でちょうどいいんじゃん？ってなって、皆で浴衣とか着て接客しよ？って。俺らがさ朝から仕事の日は涼太の前日の帰宅が遅い日でも朝ごはん用意してくれるじゃん？てか、今日もそうだったでしょ？だから、涼太の、誕生会は絶対に休んでもらおう？って決めて、で今に至るってわけ」

なるほどつまりは…

宮舘「俺の休息、誕生会、サプライズ？」

渡辺「さすが涼太。で、だから今日はほんと、何もしないで休んでほしいの」

そう言われ俺はありがたくそうさせてもらうことにした。

今の経緯を聞き、ゆっくりするかって思っていたところ朝食の時間になったようで…。

岩本「お待たせ致しました。和食の定食をお持ちしました」

と、朝にぴったりな俺が望んでいた焼き魚や白米、味噌汁などが和室に運ばれてきた。

俺は一口一口丁寧に味わう。

向井「いかがでしょうか？」

深澤「宮舘涼太？」

向井「ちゃうちゃう」

渡辺「うははははははははははっ」

一気に賑やかになる和室にふと笑顔がこぼれる。

宮舘「ふふっ、美味しい。ありがとう」

食べ終わった朝ごはんを下げ洗おうとしたら

渡辺「もう、涼太はお客さんでしょ？」

と、洗い物を始めた渡辺。

ここまで真剣にしてくれてるなら、お客さんらしく…

そう思った俺は和室でゆっくりさせてもらうことに。

ー2時間後ー

「うぇーーーーん、だてしゃ…なのっ…」

ふと、リビングから聞こえてくる大泣きする声。

時計を見れば10時…

宮舘「大きい声で泣いてるのはAか〜？どーした？おいで？抱っこしよう」

浴衣を着て若女将になっているAを抱き上げる。

目黒「そんな。申し訳ないです…休んで…？」

宮舘「お客様が、遊んであげたいって言ってるからいいの。お昼ご飯期待してるね？それに、寝れたから。ありがとう」

Aを抱き上げトントンしてると…スースーと寝息を立て始めた。

渡辺「涼太…いいの？」

宮舘「いいも何も、これがいいの。それに、お客さんをさせてもらってるけど、Aはまだ多分分かってないでしょ？俺なら大丈夫だから…こうしてお兄ちゃんしてるのが、幸せなんだから」

俺はスヤスヤ寝息を立てるAの頭をそっと撫で和室で一緒に横になった。